仮想マシン上のWin2000のドライブは4個以上使えない

Windows Server 2008 R2にて、Hyper-VとSCVMM 2008 R2を使い、Windows 2000 ServerのマシンからP2V(物理マシンから仮想マシンへの移行)をお試ししてます。

いくつか引っかかったポイントを列挙。

  1. Windows Server 2008 R2を使う場合、SCVMM 2008(無印)は互換性の問題があってP2Vがうまく動作しない。必ずSCVMMもR2を入れる事。
  2. エージェントをSCVMM側からインストールする際、移行元マシン上でRPC Locaterのサービスを起動しておかないといけない(未確定情報)
  3. 仮想マシン上でWindows 2000を使用する場合、ドライブは3台までしか移行できない。


最後の3についてですが、まず状況を整理。

Windows 2000 Server側の構成は以下の通り。

  • IDEドライブ1台(C、D)
  • SCSIドライブ1台(E、F、G)

そもそも、Hyper-V仮想マシンIDEが2チャンネルしかありません。つまり、プライマリとセカンダリで合わせて4台、仮想CD-ROMデバイスで1個使うので、仮想IDEドライブとして認識可能なのは3つまでとなります。

3つ以上ドライブがあった場合は、仮想SCSIバイスとして登録されますが、仮想マシン上のWin2000では仮想SCSIバイスが認識できません。(Win2008 SP2を入れると直る、とあったがR2には適用できなかった)

今回移行したいシステム上、論理ドライブは5つ必要なため、このままでは仮想マシンに移行できない。

これじゃ困るので、ここで一工夫。

  1. いったん3ドライブ分をP2Vで移行
  2. 移行後、適当な仮想IDEドライブの割当容量を増やす。(ex. 20G→60G)
  3. すると、増えた分の容量はHDD上の未割当領域として認識される。
  4. 未割当領域に新しくパーティションを作成し、それぞれF、Gとする。
  5. 旧Win2000機から仮想マシンのF、Gにxcopyをかける


あとは実害はないですが、ビデオもVGA互換デバイスとして認識されてしまい、ドライバが入ってないので解像度が選択出来ず、狭いデスクトップで作業してます(笑)。